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A5056のJIS規格における定義や化学成分構成を教えてください

材料解説 / A5056

A5056の化学組成と含有量
A5056はJIS規格において「Al-Mg系(5000番台)」に分類される非熱処理型アルミニウム合金です。主添加元素としてマグネシウム(Mg)を4.50〜5.60 wt%程度含んでおり、5000番台の汎用合金の中では比較的高濃度のマグネシウムを含有している点が最大の特徴です。マグネシウムの固溶体形成により、純アルミニウムと比較して優れた機械的強度と高い耐食性(特に耐塩水・耐海水性)を備えています。


JIS H 4000(板および条)やJIS H 4040(棒、線および形材)で規定されているA5056の化学成分構成比率は以下の通りです。

化学成分

Al
アルミニウム
残部

母相金属。他の元素を差し引いた残りすべて。

Mg
マグネシウム
4.50〜5.60%
4.505.60

固溶強化による強度向上、耐食性(耐孔食性)の強化。

Mn
マンガン
0.05〜0.20%
0.050.20

結晶粒の微細化、耐食性および強度の補強。

Cr
クロム
0.05〜0.20%
0.050.20

再結晶粒の肥大化防止、耐応力腐食割れ性の向上。

Si
ケイ素
≤ 0.30%
00.30

不純物(過剰含有は溶接割れの原因となる)。

Fe
鉄
≤ 0.40%
00.40

不純物(金属間化合物を形成し延性を僅かに低下させる)。

Cu
銅
≤ 0.10%
00.10

不純物(耐食性を維持するため低く制限)。

Zn
亜鉛
≤ 0.10%
00.10

不純物。

他
その他
個々0.05以下
計0.15以下

微量不純物。


A5056の最大の特徴はMg(4.50〜5.60%)の高濃度添加にあります。非熱処理合金でありながら固溶強化によって高い強度と耐食性を両立しており、MnとCrの微量添加が組織安定化と耐応力腐食割れ性の向上に貢献しています。

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