VA/VE (加工技術FAQ)
SUS303の切削加工性と影響を教えてください
SUS303の切削加工性について記載させていただきます。
SUS303に含まれている硫黄(S)とマンガン(Mn)は結合し、組織内では硫化マンガン(MnS)になります。
SUS304よりも加工硬化が抑制されるため、安定した加工を行えます。
1.切削抵抗について
硫化マンガンは柔らかい介在物であり、切削加工時に応力集中点となり、この部分から亀裂が入り切りくずが細かく分断されます。
2.粘り気の抑制
オーステイナイト系のステンレス鋼は大きな粘り気が欠点としてあります。SUS303は粘り気を抑え切りくずが長く繋がってしまうのを防ぎます。
3.工具寿命と表面の粗さについて
硫化マンガンが切削工具と切りくずの間に潤滑剤のように作用するため、工具の摩擦熱や摩耗を軽減します。これにより結果として工具寿命が延び、加工面の仕上がりも向上します。




