VA/VE (加工技術FAQ)
AC4B-T6(アルミニウム合金鋳物)の化学組成と含有量を教えてください
材料解説 / AC4B-T6
AC4B-T6の化学組成と含有量
AC4B-T6の化学組成と含有量は以下となります。主要な添加元素はシリコン(Si)と銅(Cu)であり、微量のマグネシウムや鉄などが加わります。
化学成分
Al
アルミニウム
残部
ベース金属。残部とは他の元素を差し引いた残りすべてを意味する。
Si
シリコン
7.0〜10.0%
7.010.0
鋳造性向上・収縮抑制の主役。工具への研磨剤作用も持つ主要元素。
Cu
銅
2.0〜4.0%
2.04.0
T6処理で析出強化に寄与するAl₂Cuを形成。強度と硬さの向上に直結。
Mg
マグネシウム
≤ 0.50%
00.50
Mg₂Siを形成しT6処理での析出強化に貢献する微量元素。
Fe
鉄
≤ 1.0%
01.0
不純物として金型への焼付き防止に一定量必要だが、過剰は靭性を低下させる。
Zn
亜鉛
≤ 1.0%
01.0
不純物元素。過剰は耐食性・靭性を低下させるため上限管理される。
Mn
マンガン
≤ 0.50%
00.50
Feの悪影響を緩和し、金型焼付きを抑える補助的な役割を持つ。
Ni
ニッケル
≤ 0.35%
00.35
高温強度の補助的向上に寄与する微量元素。上限値で管理される。
Ti
チタン
≤ 0.20%
00.20
結晶粒微細化剤として機能し、鋳造組織を均一化して靭性を向上させる。
主要な添加元素はシリコン(Si)と銅(Cu)です。SiはAl-Si系合金として鋳造性を支え、CuはT6処理でのAl₂Cu析出強化により強度を大幅に引き上げます。この2元素の組み合わせがAC4B-T6の高い機械的性質を実現しています。




