VA/VE (加工技術FAQ)
材料選定
SCM440の入手性と価格動向について教えてください。
材料解説 / SCM440
SCM440の流通形態と価格傾向
国内外における主要な流通形態と入手性。SCM440は日本の特殊鋼流通市場において極めて標準的な銘柄(コモディティ材)であり、1本のオーダーや小ロットカット販売、さらには特定の寸法に指定研磨したプレート調達など、極めて柔軟で迅速なサービスに対応しています。
流通形態 — 用途別の選択肢
黒皮丸棒(ロール材)
外径寸法が大まかで表面に酸化皮膜(黒皮)が残っている熱間圧延丸棒であり、最も安価に調達できます。
みがき棒鋼(みがき材・センターレス研磨材)
黒皮材の表面を冷間引抜き加工や研磨によって高精度に平滑化した棒鋼であり、そのまま精密旋盤加工に投入可能です。
フリープレート・カットプレート
厚み方向が二面ロータリー研磨などで高精度に仕上げられた角板状の材料であり、マシニングセンタでの治具加工や金型部品加工に多用されます。
価格傾向
グローバルな一次流通(大口取引)
ミルから製鋼問屋への大量輸送
熱間圧延ロッド・丸棒の形態で、トン当たり約700〜1,000 USDの範囲で安定的に推移しています(大口取引、ロット規模や仕様による)。
トン当たり
$700〜$1,000
小口・オーダーメイド加工用丸棒
国内流通(Monotaro・特殊鋼直売など)
個別調達する場合、黒皮丸棒(SCM440H)の基準単価は1本当たり約4,500〜5,000円程度から(外径・長さ・カット公差による)迅速な調達が可能となっています。
S45Cとの調達コスト比較
材料アップグレードの経済的負担
S45Cに対する調達コスト比は約1.2倍程度に収まり、材料アップグレードに伴う経済的負担が非常に少ないことも、設計者に広く愛用される理由です。
S45C
基準価格
SCM440
約1.2倍
強度・耐摩耗性が必要な部品でS45Cからの材料変更を検討する際、コスト増がわずか1.2倍程度に収まる点は、VA/VE提案における大きな後押しとなります。




