VA/VE (加工技術FAQ)
材料選定
6F材の市場における価格構造、流通状況、入手性について教えてください
材料FAQ / 6F材
6F材は、6面すべてがあらかじめフライス加工された状態で購入できる材料です。黒皮材を仕入れて自社で6面を加工する場合と比べると、材料そのものの単価は高くなります。
一方で、6F材なら材料を受け取った後の面出しや基準面の加工が不要になるため、すぐに製品本体の加工へ移ることができます。材料費だけでなく、加工時間・設備の使用時間・作業者の工数まで含めて考えると、6F材を使用するメリットがあります。
6F材購入と自社6面フライス加工の比較
| 評価項目 | 黒皮材からの自社6面フライス加工 | 市販6F材の購入 |
|---|---|---|
| 材料仕入れ単価 |
非常に安価 基本的に材料のキロ単価のみ |
高価 6面フライス加工費が含まれる |
| 前工程(面出し)時間 |
長い バイス清掃、ワークの段取り、6面の切削が必要 |
ほぼ不要 納入時点で基準面が加工済み |
| 加工設備占有率 |
高い 単純な面削りに機械・工具を使用 |
低い 形状加工やポケット加工に設備を使用できる |
| 人件費・工数 |
大きい 段取り替えや寸法確認などの手作業が多い |
小さい 前工程を省略できるため工数を削減 |
| 加工歪みリスク |
あり 黒皮材の残留応力により、切削後に反りが発生する場合がある |
低減 黒皮が均一に除去され、残留応力が一部解放されている |
| 原価管理の透明性 |
管理が難しい 面出し時間や工具摩耗費などの把握が必要 |
管理しやすい 材料費としてまとめて把握しやすい |
| 総合的経済性 | 量産品など、専用ラインでまとめて加工する場合に適する | 多品種少量生産、試作品、短納期の治具製作などに適する |
6F材を使用するメリット
前工程を短縮
面出しや基準面の加工が不要となり、材料を受け取った後すぐに本加工へ移行できます。
設備稼働率を向上
単純な面削り工程を省略し、製品の形状加工やポケット加工などに設備を活用できます。
工数・人件費を削減
段取り替えや寸法確認などの作業を減らし、加工工数と作業者の負担を抑えられます。
6F材は黒皮材より材料単価が高くなりますが、材料費だけでなく、面出し・段取り・加工時間・設備占有・人件費まで含めたトータルコストで考えることが重要です。特に多品種少量生産や試作品、短納期の治具製作では、前工程を省略できる6F材が有効です。




