VA/VE (加工技術FAQ)
用語集(詳しく知ろう!)
ホーニングとはどのような加工ですか?
ホーニング研磨加工は、内径や外径の表面を高精度に仕上げるための研磨技術です。
主にシリンダーやパイプの円筒内面を滑らかにし、寸法精度や表面粗さを向上させるために特に有効な加工方法です。
🔵ホーニング加工とは
主に円筒状の内周面を、工具が回転運動と往復運動を複合させる研磨加工をいいます。
ホーンと呼ばれる、回転工具側面に直方体の砥石が複数取り付けられた工具が
往復してワークの円筒内面をみがきます。
そのため、ホーニング加工の加工面には独特の「クロスハッチ」という網目模様がつきます。
🔵ホーニング加工の用途
ホーニングによってつくクロスハッチの溝が油溜まりの役割を果たし、潤滑油がしみ込むため
シリンダーなどの摺動(しゅうどう)部や回転部の加工に良く使用されます。
産業機器関連・・・シリンダー、マニホールドや射出成型機チューブなど
自動車業界関連・・・エンジン、油圧シリンダーなど
船舶業界関係・・・大型船舶用のシリンダライナー、スリーブ
航空機関係・・・ランディングギア
鉄道関係・・・車輪、軸受けなど
🔵ホーニング加工の利点
真円度向上
一般的に大量のクーラントをかけながらの低速加工なので、発熱が少なくなります。
加工歪みが小さく真円度が出やすいです。
面粗度向上
砥石や条件の組み合わせによって、約0.3S以上の表面仕上げが自由に選択できます。
荒仕上げと精密仕上げを組み合わせることで 溝深さと表面の滑らかさの組み合わせたプラトー表面仕上げが出来ます。
この仕上げは、主にエンジンの性能向上のために用いられます。