VA/VE (加工技術FAQ)
表面処理(めっき、熱処理など)について
表面処理とは何ですか?
表面処理とは、材料の表面特性を改善し、製品の性能や寿命を向上させるために行う加工技術です。
表面処理の主な目的と種類は以下の通りです:
耐摩耗性の向上:
硬質クロムめっき:摺動部に適用し、耐摩耗性と潤滑性を向上させます。
窒化処理:金型や歯車などの表面硬度を上げ、耐摩耗性を大幅に向上させます。
耐食性の向上:
ステンレスめっき:炭素鋼部品の耐食性を向上させ、半導体製造装置部品などに使用されます。
陽極酸化処理:アルミニウム部品の表面に酸化皮膜を形成し、耐食性と耐摩耗性を向上させます。
潤滑性の向上:
PTFE(テフロン)コーティング:摩擦係数を低減し、摺動部品の性能を向上させます。
モリブデンコーティング:高温下での潤滑性を向上させ、エンジン部品などに使用されます。
外観の改善:
電解研磨:ステンレス鋼の表面を平滑化し、光沢を出すとともに耐食性も向上させます。
塗装:様々な色や質感を付与し、製品の意匠性を高めます。
電気特性の制御:
金めっき:電気接点部品の導電性を向上させ、信頼性を高めます。
絶縁コーティング:電子部品の絶縁性を確保し、短絡を防止します。
表面処理の種類や条件によっては、前処理や後処理が必要になる場合があります。例えば、めっき前の脱脂や酸洗い、熱処理後の応力除去などです。適切な前処理・後処理を含める必要があります。
中村製作所では、表面処理後研磨など、めっき厚を見越した加工と仕上げ加工も行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。