VA/VE (加工技術FAQ)
デンスバー、マイティーバーとはどのような材料ですか?鋳鉄との違いを教えてください。
デンスバー(Dense Bar)とマイティバー(Mighty Bar)は、連続鋳造法によって製造された鋳鉄棒で、それぞれ虹技株式会社と日本鋳造株式会社の登録商標です。これらは、一般的な鋳鉄と比較して、組織が非常に緻密で均質性に優れており、加工性や機械的特性が向上しています。
デンスバー(Dense Bar)
🔵製造方法:連続鋳造法を採用しており、砂型を使用しないため、砂カミや黒鉛カミなどの欠陥がなく、中心部まで緻密な組織を持ちます。
🔵特性:
高い加工性:均一な組織により、切削加工が容易で、寸法精度の高い製品の製造が可能です。
優れた機械的特性:引張強度や硬度が均一で、耐摩耗性や耐熱性にも優れています。
🔵用途:工作機械部品、産業機械部品、油圧・空圧機器部品など、幅広い分野で使用されています。
マイティバー(Mighty Bar)
🔵製造方法:水平連続鋳造法を用いて製造され、内部欠陥が少なく、組織が緻密で硬度が均一です。
🔵特性:
高い機械的強度:引張や圧縮に対して優れた強度を持ちます。
優れた加工性:均一な硬度分布により、切削加工性が良好で、各部品に求められる寸法精度を確実に達成できます。
🔵用途:工作機械部品、一般産業機械部品、油圧・空圧機器部品、金型素材など、多岐にわたります。
一般的な鋳鉄との違い
🔵製造方法:一般的な鋳鉄は砂型鋳造法で製造されますが、デンスバーやマイティバーは連続鋳造法を使用しており、これにより組織の均質性や緻密性が向上しています。
🔵供給:型を使用しないということ、豊富な形状やサイズが供給されていることから素材のリードタイムが短いため、納期短縮が可能です。また、巣(砂かみなどにより発生する素材内の穴のこと)の発生などによる不具合が少ないので、比較的安定した納品が可能です。
中村製作所では、デンスバーの豊富な加工実績がございます。お困りの製品がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。