VA/VE (加工技術FAQ)
純鉄と鋼の違いを教えて下さい
純鉄に対して、鋼は鉄をベースにした合金の一種です。
一般的に鉄は脆くてサビやすいため、工業製品としての使用に適しません。
この性質を補う炭素やマンガン、リン、ニッケル等を付加した合金が一般的に使用されています。
例えば炭素鋼では、素材に含まれる炭素量ほか構成成分の比率によって分類されます。
炭素量が0.02以下のものが純鉄、炭素量が0.02~2.14%のものが鋼鉄、炭素量が2.1~6.67%程度のものが鋳鉄と呼ばれています。
炭素を付加するほど素材は硬くなりますが、同時に脆く割れやすくなります。
炭素量が6.67%程度を超えてくると、今度は脆く崩れやすくなるので、こちらも工業製品には使用されません。