VA/VE (加工技術FAQ)
形状について
ねじの種類について教えて下さい
「ねじ」とは、物を締め付けるためにつくられたらせん状の切り込みを言います。
ねじには沢山の呼び方や種類があります。
切り込みの形状や構造の違いからは
①三角ねじ
②台形ねじ
③角ねじ
④ボールねじ
があり、用途に応じて使い分けられます。
ねじ加工が施される場所によっても呼び方は変わります。
製品の外径や円筒に施す場合には「おねじ」
製品の内径や穴の内部に施す場合には「めねじ」といいます。
例えば、ボルトは雄ねじ、ナットは雌ねじになります。
また、一般的にねじは右に回せば閉まりますが、
左に回して占めるねじを「左ねじ」、「逆ねじ」 と呼ぶこともあります。
切り込みの形状についてもう少し詳しく見ていきましょう
①三角ねじ
三角ねじは、ねじ山が三角形の最も一般的なねじです。緩みにくいので、締結用に使用されます。
三角ねじには、メートルねじ、ユニファイねじ、管用ねじなどの種類があります。
また、メートルねじとインチねじには、並目ねじと細目ねじがあり、一般的に細目ねじの方が
肉厚の薄い製品の締結に向いています。
ねじ種類 | 特徴 | 用途 | |
メートルねじ | メートル並目ねじ | 緩みにくい | 締結用ボルト |
メートル細目ねじ | |||
インチねじ | ユニファイ並目ねじ | ||
ユニファイ細目ねじ | |||
管用ねじ | 管用平行ねじ | 緩みにくい | 管の接続 |
管用テーパーねじ | 気密性が高い |
②台形ねじ
台形ねじは、ねじ山が台形のねじです。三角ねじに比べて摩擦力が弱いため、締結には向きませんが、高精度な加工が可能です。またバックラッシ(機械同士の連結部の、運動方向に設けられた隙間や遊び)が小さく、強度が高いため工作機械の送りねじに使用されます。
③角ねじ
角ねじは、ねじ山が90°のねじです。摩擦力が弱く精度も低いのですが、大きな伝達力を持つため、万力やジャッキに使用されます。
④ボールねじ
おねじとめねじの間にボールが入ったねじです。ねじが直線運動するときに、ボールが軌道から脱落しないようボール循環部が設けられています。このため、本体が大きくなるという問題がありますが、ボールが転がるため他のねじに比べて摩擦力とバックラッシが小さいという特長があります。
この特性を利用し、工作機械の精密な位置調整に利用されます。