大物 旋盤加工 φ1200/材料・鋳物〜切削・研削研磨・溶接・表面処理まで一貫加工
ご相談・お問い合わせ

2025.12.25

切削加工の難易度と特性


STKM13Aの切削における最大の課題は、その「粘り」の強さにあります。
低炭素鋼は塑性変形しやすいため、切削時に切りくずが連続して発生し、
工具やワークに絡みつくトラブルが起きやすいです。


特にSS400と同様、切りくずがもつれることで加工面の損傷や
自動化ラインの停止を招くリスクがあります。

仕上げ精度と加工条件

STKM13Aは比較的軟らかい材料であるため、
切れ味の鈍った工具を使用すると、
加工面に「むしれ」が生じやすい材質となります。


加工実績

産業用モーター部品に使用される
ステータスリーブの加工実績があります。

加工実績詳細は画像をクリックしていただけると
詳細ページに飛べます!


産業用モーター部品

2025.12.18

2025.11.27

A5052の特性を決定づける主要な化学組成はマグネシウム(Mg)であり、強度と溶接性の向上に寄与します。

しかし、A5052の設計において特に注目するべき点は、銅(Cu)の含有量が厳格に管理されている所になります。

JIS及び関連規格では、Cuの含有量が0.10%以下に制限されています。

2025.11.27

密度

A5052の密度はアルミニウム合金として一般的な水準であり、約2.68g/㎤です。この比較的低い密度は輸送用の機器や建築材料の軽量化要求を満たす上で重要な要素となります。

 

熱伝導率

A5052は熱を効率よく伝える能力が高く、高い熱伝導率も有しています。この特性は、熱交換器や電子機器の冷却装置、特にヒートシンク等の排熱性能が求められる部品によく使用される理由となっています。

2025.09.25

2025.09.19

SKD61はJIS規格にて「合金工具鋼鋼材」として規定されている熱間金型用合金鋼になります。

SKD61は日本独自の規格であり、化学組成と特性から世界各国の規格には直接的な同等品が存在します。

 

SKD61の成分表

炭素(C):0.35~0.42% ケイ素(Si):0.80~1.20% クロム(Cr):4.80~5.50% モリブデン(Mo):1.00~1.50%

バナジウム(V):0.80~1.15%

 

同等材

・ASTM規格(アメリカ):H13

└炭素(C):0.32~0.45% ケイ素(Si):0.80~1.25% クロム(Cr):4.75~5.50% モリブデン(Mo):1.10~1.75%

バナジウム(V):0.80~1.20%

 

・DIN規格(ドイツ):X40CrMoV5-1

└炭素(C):0.35~0.42% ケイ素(Si):0.80~1.20% クロム(Cr):4.80~5.50% モリブデン(Mo):1.10~1.50%

バナジウム(V):0.85~1.15%

 

・GB規格(中国):4Cr5MoSiV1

└炭素(C):0.35~0.45% ケイ素(Si):0.80~1.20% クロム(Cr):4.70~5.50% モリブデン(Mo):1.10~1.75%

バナジウム(V):0.80~1.20%

 

2025.08.21

2025.07.30

フェライト系ステンレス鋼は、その特性のバランスとコストパフォーマンスの高さから、多岐にわたる業界と製品部品で広く利用されています。オーステナイト系ステンレス鋼ほどの耐食性は発揮しないものの、腐食環境が厳しくない用途や、特定の機械的・磁気的特性が求められる場面でその真価を発揮します 。

 

🔵主要な利用業界と製品部品🔵

 

  1. 自動車産業: 自動車分野では、高温および腐食環境にさらされる排気系の部品でフェライト系ステンレス鋼が広く活用されています 。エンジン直近で高温の排ガスを受けるエキゾーストマニホールドでは、耐食性に加えて、耐酸化性や高温強度といった耐熱性が求められます 。フェライト系はオーステナイト系と比較して酸化スケールが乖離しづらく、耐酸化性に優れるため、この用途に適しています 。また、コストが低い点も採用上の大きな長所です 。排ガス温度に応じて、モリブデン、ニオブ、チタンなどを添加した高純度フェライト系の鋼種が選択され、メインマフラー内部などの厳しい湿食環境下でも使用されています 。
  2. 厨房機器・家電製品: コストの面から、業務用のステンレス製厨房器具ではフェライト系の使用が主流となっています 。また、IH調理器用の鍋類には、フェライト系が磁性を持つ特性から適しており 、冷蔵庫の外板用などでもコストの利点から広く使われています 。家庭用品、洗濯機のドラム、屋内パネルなど、日常的に使用される製品にも多用されています 。SUS430は特に、見た目の美しさと低コストを重視する商品の選択肢として人気があります 。
  3. 建築・建材: 建築分野では、建築内装や外装、屋根などにフェライト系ステンレス鋼が使用されています 。特に、熱膨張率がオーステナイト系よりも小さいため、熱膨張・収縮が問題となる屋根や壁などの建材外装用に適しています 。改修後の東京カテドラル聖マリア大聖堂では、JIS SUS445J1が外装・屋根に使用された例があります 。
  4. 産業機器部品: 設備のカバー、パネル、ホースクランプ、フィルターなど、軽量でありながら耐食性があり、加工がしやすい特徴から産業機器にも利用されています 。耐食性と耐熱性が求められる化学工業や食品加工業の一部でも使われますが、特に腐食性の高い環境ではより高性能なステンレス鋼が選ばれる傾向があります 。
  5. その他: 耐食性を持つ磁性体材料であることから、かつてのフロッピーディスクの回転磁気シートの中心部にも430系が使われていました 。これは、磁性というフェライト系特有の特性が製品機能に直結する例です。

 

 

フェライト系ステンレス鋼の選定は、技術的な要件と経済的な側面を総合的に考慮した結果です 。ニッケルを含まないことによるコストメリット 、磁性 、低い熱膨張率 、そして応力腐食割れへの強い耐性 といった特性が、これらの多様な用途での採用を後押ししています。特に、コストパフォーマンスを重視しつつ、一定の耐食性、耐熱性、加工性が求められる場面で、フェライト系ステンレス鋼は最適な選択肢となります。

2025.07.30

フェライト系ステンレス鋼は、その組成特性から、市場において特定の価格優位性と流通特性を持っています。

 

🔵市場価格 🔵

フェライト系ステンレス鋼の市場価格は、一般的にオーステナイト系ステンレス鋼(特にSUS304)と比較して安価であるという大きな特徴があります 。この価格差の主な理由は、オーステナイト系ステンレス鋼に不可欠なニッケル(Ni)をほとんど含有しないためです 。ニッケルは、EV車用リチウムイオン電池など他の産業での需要拡大により、近年価格が高騰しており 、ステンレス鋼の原材料価格に大きな影響を与えています 。このため、ニッケルを多く含むSUS304などのオーステナイト系は価格変動の影響を大きく受けやすいのに対し 、フェライト系は比較的安定した価格で供給される傾向にあります。

具体的なキロ単価の例として、2023年12月時点の調査では、SUS430が約450円/kg〜600円/kgであるのに対し、SUS304は約600円/kg〜800円/kgと、明確な価格差が示されています 。このコスト優位性は、特にコスト管理と効率向上を優先する市場において、フェライト系ステンレス鋼の採用を促進する重要な要因となっています 。

 

 

🔵流通と入手性🔵

国内の鋼材流通は、ほとんどが商社を介する形で行われています 。ステンレス鋼材も同様に、専門商社が全国的な販売網を活かし、少量からのオーダーや配送、加工まで柔軟に対応しています 。需要家の生産計画に沿って事前に鋼材の所要量を決める「紐付き」取引と、必要なタイミングで都度調達する「店売り」取引の両方が存在します 。

フェライト系ステンレス鋼、特に汎用鋼種であるSUS430は、生産量が多く広く流通しているため、比較的安定した供給が可能です 。在庫があれば、加工工程を経て1週間程度で納品されることもあります 。しかし、新規鋼種や特殊なサイズの場合、契約から納品までに6〜7ヶ月を要することもあり、アジアメーカーからの調達では6〜8週間かかるケースもあります 。

市場の需要と供給のバランス、そして原材料価格の変動は、フェライト系ステンレス鋼の入手性や価格に影響を与えます。持続可能性への関心の高まりや製造業の回復、技術革新も市場の成長要因として挙げられており、企業は技術投資と市場ニーズに応じた製品開発を通じて競争力を強化し、市場シェア拡大に注力しています 。これらの市場動向を理解することは、材料の安定供給とコスト最適化を図る上で不可欠です。

2025.07.30

フェライト系ステンレス鋼は、JIS規格において主に「SUS4xx」という形式で表記される鋼種に分類されます 。この分類は、その主要な合金元素と結晶構造に基づいており、多様な特性を持つ鋼種が存在します。

 

🔵代表的な鋼種と特性🔵

  • SUS430: フェライト系ステンレス鋼の中で最も広く使用されている汎用鋼種です 。約18%のクロムを含有し、ニッケルをほとんど含まないため、SUS304などのオーステナイト系ステンレス鋼に比べて安価で入手しやすいという大きな特徴があります 。耐熱性、耐食性、加工性に優れ、磁性を持つ点が大きな特徴です 。屋内パネル、家庭用品、洗濯機のドラム、鍋釜類など、比較的腐食環境が厳しくない屋内用途で主に使用されます 。コストパフォーマンスの高さから、一部のSUS304の代替材料としても用いられます 。

 

  • その他の主要なフェライト系鋼種: フェライト系ステンレス鋼には、クロム含有量や添加元素によってさらに多様な特性を持つ鋼種が存在し、幅広い用途に対応しています 。
    • クロム含有量が10%〜14%のグループ(例:SUS405, SUS409, SUS410L): このグループはクロム含有率が比較的少なく、最も低価格なフェライト系ステンレス鋼です 。耐食性は低いものの、多少の錆が許容される用途、例えばコンテナやバス、乗用車の腐食しにくい部品などに使用されます 。
    • クロム含有量が14%〜18%でTiやNb等の安定化元素を含むグループ(例:SUS430LX, SUS430F): SUS430に対応するグループですが、チタン(Ti)やニオブ(Nb)などの安定化元素を添加することで、加工性や溶接性が向上しています 。これらの鋼種は、SUS304に近い特性を示すものも多く、流し台や排ガス装置、洗濯機の溶接部分などに用いられています 。安定化元素の添加は、溶接時の粒界腐食感受性を低減し、溶接部の性能を向上させる効果があります。
    • クロム含有量が18%以上でMoを含むグループ(例:SUS434, SUS436, SUS444): モリブデン(Mo)を含むことで、より高い耐食性を示します 。SUS444は特に高純度フェライト系ステンレス鋼として知られ、SUS316よりも優れた耐食性を持つ場合もあります 。熱膨張が小さいため、熱膨張・収縮が問題となる屋根や壁などの建材外装用にも適しています 。主な用途には、屋外パネル、各種タンク、電子レンジ部品などが挙げられます 。
    • クロム含有量が18%〜30%のグループ(例:SUS445, SUSXM27, SUS447): クロム含有量を増やし、モリブデンなどを添加したもので、フェライト系の中では最も耐食性が高いグループです 。海水中のような厳しい腐食環境下や、薬品に触れる化学プラントなどの用途で主に用いられています 。

 

 

これらの鋼種は、それぞれが持つ特定の特性(耐食性、加工性、溶接性など)を強化するために、クロム、モリブデン、チタン、ニオブといった合金元素の含有量が調整されています。これにより、汎用的な用途から、自動車の排気系部品や化学プラントといった特殊な環境まで、幅広いニーズに対応できるフェライト系ステンレス鋼が提供されています 。特定の合金元素(Ti, Nb, Mo)の添加は、汎用鋼種であるSUS430の限界を超える性能を付与し、より専門的な用途での利用を可能にしています。これは、材料設計の柔軟性を示しており、技術者は用途の要件に応じて最適なフェライト系ステンレス鋼を選択することができます。

ページのトップへ